2009-11-26 チンチラの断尾

今日は断尾(尾の切除)を行ったチンチラさんの症例紹介です。

チラオくんは1歳になったばかりの雄のチンチラです。

半年くらい前にケージに挟んでしまい尾椎骨折、その後自咬がひどく他院で治療中だが治らないとのことで来院されました。

自咬しないようにエリザベスカラーは半年間つけっぱなしで、そのため砂浴びがうまくできず、被毛は全体的にべたべたしていました。

レントゲン検査では尾椎は広範囲に骨折癒合しており、テーピングをはずすと広範囲に皮膚は欠損し、化膿していました。

現在、食欲元気にはさほど問題はないとのことでしたが、体中から膿の臭いがひどく、全身への感染の波及および欠損部の皮膚の再生が困難であることから、断尾手術を行うことになりました。

尾の感染細菌は耐性菌となっており、草食動物であるチンチラさんに使用可能な抗生物質は全て無効でした。

感染部の完全切除および尾椎損傷部の神経麻痺からの自咬を防ぐために根元での尾の切除を決断しました。

麻酔からの覚醒は速やかで、即日退院でしたが食欲もすぐに出たとのことでした。

数日でエリザベスカラーははずしてもらい、砂浴びも全身できるようになり、1週間後の再診時には被毛もふわふわ良化していました。

断尾してすぐは、尾がなくなりうまくバランスが取れず、2階に上った時などふらついていたとのことですが、徐々にうまくバランスが取れるようになりました。

チラオくんは闘病期間が長かったこともあり、お医者さん嫌いとなり、私がキャリーを覗くとグーグー言いながら飛びかかっては急いで逃げます。

チラオくん、もう痛いことしないから仲良くしてね。


ファミリー総合動物病院付属
エキゾチックペット診療室