2010-10-14 ハムスターの切歯過長症

今日は、1才のジャンガリアンハムスターのチョコくんを紹介します。
ほっぺたから何か出ているとのことで来院されました。

ほっぺたから出ていたものはなんと歯でした。

上顎の前歯が伸びて反転し、チョコくん自身のほっぺたに刺さって出てきたのです。
痛かっただろうに・・・

すぐに無麻酔で軽く押さえて、切歯カッターで歯を短くして刺さった前歯を抜きました。

歯が刺さっていたほっぺたの穴は抗生物質と消炎剤の内服にて自然と癒合してくれました。 切歯の過長は歯が生涯伸び続けるげっ歯類によく見られる疾患です。

ケージを噛んだり、落下により顔をぶつけたり、歯根の病気で対側の歯が伸びなくなったりすることで噛み合わせが悪くなり伸びてしまいます。

一度噛み合わせが悪くなると月に1回切ってあげ続けなければいけなくなります。


ファミリー総合動物病院付属

エキゾチックペット診療室